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本記事ではMXR社の沿革や使用アーティスト・人気商品など、MXRについてもっと知りたい方に向けて説明していきます!
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第1章-導入:ニューヨークの地下から始まった音の革命
1972年、ニューヨーク州ロチェスターの地下室で二人の青年がギターサウンドの未来を変える装置を生み出し始めました。
Keith Barr(キース・バー)とTerry Sherwood(テリー・シャーウッド)は高校時代からの友人で、当初はラジオやステレオの修理をする「Audio Services」というガレージ修理業を営んでいました。彼らは「既存のエフェクターは大きく高価すぎる」「もっと頑丈で使いやすいペダルがほしい」と日々の修理仕事の中で感じていました。
そんな中、自ら設計したフェイザー回路を搭載した小さな箱が最初の一歩となります。それが後にPhase 90と名付けられ、MXRを象徴するモデルとなっていきます。
第2章-沿革
1972年:小さなペダルが世界標準へ — Phase 90 誕生
1972年に設計が始まり、1973年〜1974年にかけて本格的な量産が始まったPhase 90は、たった1つのつまみ(Speed)でフェイズ効果の揺れを調整するだけのシンプルさが特徴。にもかかわらず、多彩なトーンと奥深い音色変化で瞬く間にプロギタリストの関心を集めました。
当初はオレンジ色の筐体に手書き風の「スクリプトロゴ」があしらわれており、初期モデルは自社工場で手作りに近い形で製造されました。その後1976年頃からはより量産向けの「ブロックロゴ」へと変遷していきます。
このペダルは、後述する多くのギタリストたちのサウンド設計に欠かせない存在となっていきます。
1974年:名機の一気ラインナップ
Phase 90の成功に手応えを得たBarrとSherwoodは、MXRのラインナップを一気に拡大します。1974年には次のようなモデル群が登場しました。
- Distortion + — シンプルな構造ながら歯切れのよいオーバードライブ/ディストーション。70年代〜80年代ロックのトーンを支えた。
- Dyna Comp — ギターの音圧・ピッキングニュアンスを整えるコンプレッサーで、カントリー〜ロックに幅広く使われた。
- Blue Box — オクターブを絡めたサウンドで実験音楽的なアイディアにも応えた。
MXRの初期モデルは色分けされた筐体カラーが特徴で、ステージ上でも視認性が高く、音だけでなく見た目の“記号性”がプレイヤーに印象づけられました。
1970年代後半:音楽史とMXRが交差する瞬間
MXRのペダルは初期から多くのプロギタリストに採用され、ロック・プログレ・ブルース・ハードロックと多ジャンルに浸透していきました。例えば、
- Jimmy Page(Led Zeppelin):初期のオーバーダブ録音でフェイザー等を使用したとの記録があるとされ、70年代音像形成に影響を与えた可能性が指摘される。
- David Gilmour(Pink Floyd):1975年リリース『Wish You Were Here』収録曲でPhase 90を活用したとされ、その浮遊感あるサウンドが作品の叙情性を際立たせた。
- Eddie Van Halen:Phase 90と Flangerを愛用し、自身のギターサウンドの象徴的空間造形に利用。ソロ・インタビューでも語られている通り、MXRのペダルは彼の音作りに欠かせない要素だった。
また Steve Hackett(Genesis)、Steve Jones(Sex Pistols)といったミュージシャンたちもこの時代のMXRペダルを取り入れ、音楽史の重要作品にも影響を与えたとされます。
1980年代:拡大と試練
1970年代の成功を受け、MXRは80年代初頭にラインナップを更に拡充します。ラベル・ロゴ変更や新モデル投入も進められ、ラックエフェクターやマルチ効果ユニットといった方向性も模索されました。しかし同時期、市場の競争激化と内部の経営課題から、MXRは1984年に一時閉鎖という試練に直面します。幸いBarrやSherwoodは業界内でのネットワークを持っており、Barrはその後 Alesis(アレシス、デジタル機器メーカー) を創業するなど、それぞれが音楽機材業界に影響力を持ち続けました。
再起:ジム・ダンロップによる復刻と進化
1987年、Jim Dunlop(ジム・ダンロップ)がMXRブランドの商標と製品ラインを買収し、古典的な名機を現代に甦らせました。
この時点で復刻されたのが元祖ラインナップともいえる、
- Phase 90(復刻版、LED付き)
- Dyna Comp(復刻)
- Distortion +(復刻)
- Blue Box(復刻)
といった定番群です。これらは基本回路を尊重しつつ、LEDインジケーターやAC電源対応など現代使い勝手への改良も施されました。この復刻プロジェクトにより、MXRは1970〜80年代に育まれた「味」を現代プレイヤーに受け継ぐことができ、結果として過去の名機が再び市場で求められるブランドとなります。
ベースエフェクトの拡張
ダンロップによるMXRは、ギターだけでなくベーシスト向けのペダルも積極展開しました。これらは「MXR Bass Innovations」というライン名で知られ、例えば、
- Bass Octave Deluxe
- Bass Envelope Filter
といったペダルがリリースされています。これらはベースプレイヤーの音作りに新しい表現手段を提供し、専門誌などでも高評価を得ています。
第3章:MXRを支えたアーティストたち
MXRを語る上で避けられないのがそのユーザー層の広さです。伝説的ギタリストから現代の主要アーティストまで、多くがMXRを自身のサウンドに取り込み、さらなる創造性を引き出しています。
伝説的ロック世代
- Eddie Van Halen:Phase 90やFlangerをヘヴィに使用。作品全体のトーン設計にも影響を与えた。
- David Gilmour:Pink Floyのサウンドスケープにフェイザー効果を融合。
- Steve Hackett :Genesisのギターで初期のフェイザー効果を活用。
モダンロック&現代の名プレイヤー
- Tom Morello(Rage Against the Machine):Phase 90を多用した個性的なトーン設計の鍵として知られる。
- Matt Bellamy(Muse):Phase 90をギター内蔵CIrcuitとして使用した事例もあり、ライブ表現への深い関与が語られている。
- Mike McCready(Pearl Jam):古典的なMXRモデルをモダンなエフェクト環境に混ぜ込み、ツアーサウンドに採用している事例が報告されている。
こうして年代をまたいだギタリストたちがMXRを使ってきたことで、ブランドは単なる「機材」ではなく音楽文化の一部としての存在価値を確立しました。
第4章:MXRの人気モデルとその魅力
MXRは数多くのペダルを世に送り出してきましたが、特に人気の高いモデルを以下に紹介します。
Phase 90:フェイズ効果の代名詞
- 特徴:単純な1ノブ設計で奥深いフェイズ効果。初代モデルは「スクリプトロゴ」でとても希少価値が高いと言われる。
- 使いどころ:クリーン~ドライブサウンドまで揺れの効果を表現。rock/psychedelic/jazz など広いジャンルで使える。
Distortion +:シンプルイズベストなドライブ
- 特徴:ツマミは「Output+Distortion」 の2つだけという潔さで、70〜80年代のロックギターの「アタック感」を演出。
- 代表アーティスト:Randy Rhoads(Ozzy Osbourne)との結びつきが強く、彼のサウンドの一部となったエピソードでも知られる。
Dyna Comp:音圧を整えるコンプレッサー
- 特徴:塊感を強めるコンプレッションが特徴で、カントリー系・ロック系問わず多くのプレイヤーに愛用。
ベース系ペダル(Bass Octave Deluxe等)
- ベーシスト向けにもMXRは多数のモデルを用意。プロの現場でも使われており、Bass Player Magazine などでも高評価を得ている歴史がある。
第5章:現代のMXR — 新作と再構築されたクラシック
近年もMXRは新たなモデルをリリースし続けています。EVHシグネチャーをはじめとした共同開発モデルや「高ゲイン系ディストーション(2026年モデル「EVH Modern High Gain」など)」も登場しており、これまでの歴史を踏まえつつ現代のサウンドニーズに応える設計が進んでいます。また、1980年代の名機Rockman X100なども復刻版として展開されており、80s風サウンドを狙うプレイヤーからも人気を博しています。
まとめ
MXRは単なるエフェクトペダルメーカーではなく、1970年代以降のギター音楽の表現そのものに影響を与えたブランドといえます。初期モデルから現在までの流れを振り返ると、
- 小型・頑丈・扱いやすさという「プレイヤー目線」の設計
- 音作りの自由度を広げる独自回路
- ロック/プログレ/ポップス…幅広いジャンルの名演に寄与
といった点で、今のギター文化の基礎を支えてきたという大きな遺産が見えてきます。
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