
**この記事は私が19年の音楽制作経験に基づいて、初心者の方の失敗を減らすために執筆しました**
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コード(和音)の勉強をしようとして色々調べていると「コードの種類」や「流行しているコード進行」の解説が良く出てくると思います。その際にこういう表記を見たことがありませんか?
Ⅰadd9→Ⅵm7→Ⅳ→Ⅴ7
そこから実際の例を確認して、その響きやコード進行が、この数字の響きなんだと何となくなく理解している方は多いと思います。
ですが、この「数字たちの意味」を理論的にしっかり説明できますでしょうか?
この質問に対して、ほんの少しでも「あれ....」と思った方は本記事の内容をご覧ください!
本記事では、これらの数字の根本的な考え方を身に着けることができるため、いつどこでコード進行を数字で渡されても理解できるようになります!
この、すぐに理解できるというスキルは作曲の面だけでなく、アドリブ・セッション・スケールの変更など様々な方面から、もうワンランク上の理解に進むための重要な一手になります!
音楽制作や演奏をさらにレベルアップさせるために、是非最後までしっかり覚えて行ってください!
それでは本題に入って行きます!
2種類の数字の違いと、それぞれの意味
では、早速結論に迫っていきますが、先程の導入の例をもう一度見てみましょう。
Ⅰadd9→Ⅵm7→Ⅳ→Ⅴ7
ここには、「ローマ数字」と「通常の数字」の2種類の数字が混ざっているのが分かりますね!
これらの2種類の数字には、それぞれしっかり意味があります。その意味を簡単に、確認していきましょう。
- ローマ数字:「度数から見た、各コード」を表現する際に使用する
- 通常の数字:ローマ数字で指定した「和音の構成」を合わす際に使用する
もっと詳しく言えば....
・ローマ数字:指標
・通常の数字:度数
と考えて下さい。
なぜ、この様にわざわざ数字で表現するのかと言えば「この数字や度数のルールはどの調(スケール)でも絶対に同じ考え方だから」です。この数字の意味を理解すれば、どんば場面でも瞬時に内容を理解できます。ですので、いちいち具体的に書くより便利という訳です!
次の章から実際に、それぞれの数字の使い方を見て行きます!
また、次の章からは「度数」という考え方を使用していきます。度数について詳しく知りたい方は、
・度数の数え方で迷わない!メジャースケールから学ぶインターバルの基本と実践的な覚え方!【楽譜を読む編③-1:メジャースケール編】
こちらの記事で解説していますので、あわせて読んでいただいた方が、理解度が上がります!
①:ローマ数字
先程簡単に説明しましたが、ローマ数字は「指標」です。
例えば、Cメジャースケールの「2番目の音はレ」ですよね!
では、Gメジャースケールの「2番目の音」は何でしょうか?
A:答えは「ラ」ですよね!
この様にスケールが変わると、対応する音が変わってしまう為、それぞれ「Ⅱ」というローマ数字で置き換えているだけなんです。具体的に書くのであれば、
・Gメジャースケールであれば「Ⅲ=シ(B)」
・Aメジャースケールであれば「Ⅲ=ド#(C#)」
ここまでは「度数」という考え方と全く同じです。ローマ数字にする意味は、度数と区別するために「ついでにコードの種類を指定」するためです。
例えで言えば、以下の様な感じです。
・CメジャースケールのⅡm=レが1度のマイナー和音
・EメジャースケールでⅤ=:シが1度のメジャー和音この時、この場合の「レ」や「シ」は1度目の音ですよね!
その1度目の音をコードの世界ではルート音と呼ぶ。と言うのを覚えておくと理解が早くなります!
この区別が、後に大きく活きて行くことになります。
結論ですが、まずローマ数字は
「度数と同じ考え方だけれど、度数と区別するためにコードの種類自体を指定するもの」
と覚えておいてください!
ではなぜ、度数と区別する必要があるのかを見ていきましょう!
①:度数
では、なぜ通常の数字の「度数」という考え方と区別する必要があったか。というところですが「度数は音楽のルールを設定するためのより根源的な考え方」だからです。
例えば、和音の構成音を判断する際は、次の様に「度数」で考えていきます。
これは、分かりやすいCメジャーで解説しましたが、他の和音でも同じです。例えば、
Eメジャーコードの構成音
・E:ミ(E)=1度
・G#:ソ#(G#)=3度
・B:シ(B)=5度
コードを構成する際、1度の音を基本的には「ルート音」と呼びます。この呼び方を覚えておくと、今後他解説での理解も早くなるので、覚えておきましょう!
この様に、和音を構成するには、「1度・3度・5度」という考え方が必須です。加えて大事なのは、和音は「この3音が通常・それ以外は例外」と覚えることです。
どういうことかと言うと、この「1度・3度・5度」以外の音は、「テンションノート(=音)」と考え、各コードの表記に度数の数字を付け足すことになります。
正確には.....
正確には「1・3・5・7度」この4個の音で構成される和音までは「通常の和音」それ以外の「9・11・13度」などの5個目以上を加える場合、5個目以降の音を「テンションノート」と呼びますが、7度もローマ数字の外に加えることになるので、テンションと似たようなものと捉える方が、理解が早くなると筆者は考えています!
有名なものだと「〇7」と書いてある「セブンスコード」や「add9」と言う記載の「アドナインス」のコードなどがあります。ここで先ず、「C」の「セブンス」を例に、具体的に構成音を見ながら確認してみましょう。
C7(Cセブンス)の構成音
・C:ド(C)=1度
・E:ミ(E)=3度
・G:ソ(G)=5度
・B♭:シ♭(B♭)=♭7度
になります。また、この時、Cメジャースケール上でCコードは「1番目の和音」ですから、ローマ数字を使用した際の表記は
Ⅰ7
になります。ローマ数字の「Ⅰ」はCコードを表し、通常の数字の「7」は「1度・3度・5度」以外に「7度の音をたしたよ」いう合図なわけです。
アドナインスコードでも見てみましょう、キーがCメジャーで「Ⅵaddd9」と書かれていたとします。
キーがCメジャースケールと言うことは、Ⅵ番目の音はA(ラ)ですので、A(ラ)を基準としたメジャーコードをまず考えます。ですので
Aの構成音
・A:ラ(A)=1度
・C#:ド#(C#)=3度
・E:ミ(E)=5度
まず、この3音がパッと出てきますね!そこに「add9」つまり「9度の音を加えて」という意味ですから、1度のA(ラ)から数えて9番目の音であるB(シ)を足した、
Aadd9の構成音
・A:ラ(A)=1度
・C#:ド#(C#)=3度
・E:ミ(E)=5度
・B:シ(B)=9度
こういった構成音になる訳です。
この2つを分けた意味
今までの説明で、何となくでも大丈夫ですが、ローマ数字は「度数から見たコードそのものを指示」「通常の数字は度数を指すもの」と言うのは理解いただけたかと思いますが、より理解を深めために、逆説的にどちらも同じ数字で表現してみましょう。
例えば「add9」のコードですが、
Ⅵadd9
・6add9
・ⅥaddⅨ
など、とても見にくくなりますね!まだこの辺りだと何となく理解できますが、もっと複雑なコードが出てきた時、例えば
Ⅶ7(13,9)(omit3)
というコードの指定があったとして、これだと
あっ、そのスケールの7番目をルート音としたセブンスコードに、そのコードのルート音から見て13度・9度の音をさらに加えて、3度の音をマイナスすればいいんだな....
とパッと読めますが、同じ種類の数字にしてしまうと
・77(13,9)(omit3)
・ⅦⅦ(XIII,IX)(omitⅢ)
など、書く方も読むほうも訳が分からなくなりますよね.....
ですので、各数字の種類による表記にはしっかり意味があるということを覚えておきましょう!
例題
筆者も同じなのですが、文字ばかりで説明されていても分かりずらいですよね!
ですので例題として、調(スケール)の楽譜と、各和音を当てる問題を4問用意してきました!図内に答えは表示されてしまっていますが、この図を使って先程までの文字の説明を体感的に「なるほどな」となっていただけると嬉しく思います!
それでは見ていきましょう!


よく使うコードの度数
さて、先程の例題で、何と無くローマ数字の理解が出来たのではないでしょうか!
と言うことで、実際コードを覚える過程に移るわけですが、筆者は記事内で「構成音は3つ」「1・3・5度」という言葉を度々使用したと思いますが、コードは基本的に、この3音に何かを要素を加える形で構成されています。
それぞれを詳しく解説することも可能なのですが、これに関しては正直、丸暗記した方が覚えが早いです。ですので、よく使う基本的なコードのコードとその度数を一覧にしてきましたので、これを丸暗記してしまいしょう!その図がこちらです!

加えて、これらは文字で覚えるだけでなく「こういう響きだ」と体感で覚えることも重要です。
理由は明確で「逆算ができるから」です。
絶対音感の場合「響きなどの体感的な部分は一切関係なく」和音の構成音もはっきり「音名(ド/レ/ソ)」等で、捉えることができるため、この構成音の度数の法則さえ知っておけば、どんなコードでも瞬時に判断できるため、響きは知らなくても理論だけで問題く理解することができます。
例えば、飲食店の前を通った時に
・柚子胡椒やクミン・ハーブと隠し味にチョコレートを使用した、神戸のA3ランク牛肉の良いハンバーグの香りだな
と使っている材料や産地・種類・料理名など全てを当てられるのが絶対音感だと思ってください。流石にこう言った「言葉通り全て」を当てるのは中々難しいです。ですが、一般の方でも感覚が鋭いと
柚子胡椒になんか別な調味料を使った、高いランクの牛肉のハンバーグの香りだな
の様に、料理名と、分かりやすく強いスパイス以外にも「何か使ってるな」とか「良いお肉の香りだな」など、お肉のグレードや少しの違いが分かるようになりますよね!コードでもこの様に、まずは「この種類の和音の響き方だな」と分かるようになれば、後は練習次第で、
「セブンスっぽい響きで、ルート音がCに聞こえたから、C7だな」や、更には「このコードが使われてるということは何メジャーの曲で次のコード進行はこれだな」など、より詳しいところまで当てられるようになります。
こういった感覚を音楽では、絶対的な感覚と比較して何かを基準とした相対的な感覚と捉えて「相対音感」と呼びます。
この相対音感は鍛えれば鍛える程「絶対音感」に近い精度まで上げることができます。因みに、音楽的に説明すると「絶対音感」と「相対音感」はこの様な違いがありますので、興味がある方は読んでみて下さい!
何かの音や響きなど、基準とした感覚から相対的に対象の音を当てることができるのが「相対音感」になります。「相対音感」は鍛えると限りなく絶対音感に近い感覚になりますが、基本的には絶対音感ではありません。
絶対音感って何?
音を聴いた際、鍵盤や比較対象ができる基準が無くても、「音名(ド/レ/ソ)」で理解できることに加え、同時にオクターブの高さ等・Hz(音のピッチ)までをも理解することができます。絶対音感は幼少期に沢山の訓練を行うことで取得できると言われている後天的な感覚です。
コードの響き方
少し話がそれてしまいましたが、今回は、Cの和音を基準に、各コードがどんな響き方をするかを確認するための音源を作成してきました。音源を繰り返し確認しながら、理論だけでなく体感でも覚え、この「相対音感の精度」を上げるきっかけの1つにしていきましょう!
まとめ
今回は、コードの勉強している際に出てくる「数字の意味」に焦点をあて、理論的に解説してきました!
本記事の内容を理解いただければ、実際の現場や他メディア・SNS等で様々な説明を見ても理解できるようになっていきます。
ただし、瞬時に理解できるようになるには勉強だけでなく、実際に使用してみる・練習してみるという訓練を積んで、体感的に取得するというのもとても大切です。ですので、本記事の内容はあくまで理論的な理解を深めるために使用し、訓練面も怠らないように注意しましょう!
これらは、音楽をもうワンランク上で理解するためには必須のないようですので、繰り返し見直してしっかり覚えていきましょう。
また、本記事をより深く理解するためには、より基礎的な知識も必要になります!
本サイトの理論・楽典のカテゴリーには基礎の基礎から楽典や理論を、図や音源も使いないながら分かりやすく説明している記事もありますので、是非、下記の関連記事からご覧ください!
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本記事の内容は、実際の制作・宅録環境での使用経験や、複数の機材・手法を比較した上での判断をもとにまとめています。環境や目的によって最適解は変わる為、あくまで一つの現実的な指針として参考にして下さい。