なぜか曲が安っぽい…プロが明かすクオリティを左右する音楽の三大要素

プロの曲は何が違う?安っぽさを脱出するための音楽の三大要素とDTMクオリティアップ術の解説画像

**この記事は私が19年の音楽制作経験に基づいて、初心者の方の失敗を減らすために執筆しました**

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今回こそは完璧だ!と思える楽曲が制作できても、後日プロの楽曲と比べると「確かに作り込みは良いんだけどプロとは何かが違うな」と感じ、悩んでいる初心者の方は多いと思います。

プロの楽曲はレコーディングやミックスに関してもそれぞれの専門家が行っているため、自宅スタジオだけでは当然、プロの「最終的な楽曲のクオリティー」に近づけることは限りなく難しいです。ですが、ある一点を見直すだけで楽曲のクオリティーは大きく改善できます!

ここで「それは絶対に知っておきたい!」と思った方は、是非本記事を最後まで読んでいただきたいです!

筆者がこの点に気が付いたのは、プロの世界に足を踏み入れる一歩手前の時でした。逆に言えば、この点に気が付かなければその世界に足を踏み入れることができなかったかもしれません。

DTMの世界ではよく、ミックスやそれに関する機材の話題が多く上がりますが、ミックスが得意だったとしても、この点を見落とすと最終的なクオリティーは大きく下がってしまうと言っても過言ではありません。

では、何がそんなに重要なのかを確認するために、早速本編に入って行きましょう!

音楽の三大要素と聞いて、パッと答えることが出来ればしっかり勉強できている証です。現代では、楽典を勉強しなくても様々なメディアから情報を得ることで楽曲自体は作れてしまいます。

ですが、逆にここでそれって何?と思った方は、厳しく言えば表面的な部分でしか音楽を捉えられていないということに繋がり、その点が楽曲のクオリティーに差をつけていた大きな落とし穴です。ですので、これから「音楽の三大要素」を覚え、意識していけばOKです!

筆者もプロの世界に足を踏み入れる直前でこの点に着目し、楽曲のクオリティーを格段に上げることが出来ました。初心者の方は今の内から意識することで将来的に差をつけることができますので、日頃から意識していきましょう!

音楽の三大要素とは以下のものです。

  • メロディー(主旋律)
  • ハーモニー(和声=コード進行)
  • リズム

これらの要素が、その楽曲の中で上手くかみ合っていないと「作り込みは良いのに....」となってしまいます。

ここで重要なのが、これらの個々が素晴らしいのも大切な事ですが「組み合わせ」で考えることによって、三大要素はその効果を最大限に発揮するということです。その組み合わせというのが以下のパターンです。

  • 組み合わせ①:メロディー・ハーモニー
  • 組み合わせ②:メロディー・リズム
  • 組み合わせ③:ハーモニー・リズム

それでは、この組み合わせのどこが重要なのかを、それぞれ詳しく見ていきましょう!

組み合わせ①:メロディー・ハーモニー

メロディーは楽曲の「顔」とも言える部分ですので、皆さんこだわっているとは思いますが、そのメロディーを最大限に活かすコードや、そのコード進行までしっかり考えられていますでしょうか?

例えば、キーがCメジャーだから、とりあえずコード進行は「C-Am-F-G」などの定番にして....そこから良いメロディーを作ってみようと考えていませんでしょうか?その技術も大切な事ではありますが、1から楽曲を制作するという面ではあまり良くないと筆者は考えています。

コードは種類も沢山ありますが「ボイシングや転回」・「コードの借用」を考慮すれば、同じメロディーでも使える和音の選択肢が多くなり、雰囲気も大きく変わります。

先ずは、最も注目されるメロディーで納得いくものを仕上げ、次に、自分の考えている曲の題材やモチーフから、そのメロディーを最大限に活かすことのできるコード進行を考えるということが重要です。

組み合わせ②:メロディー・リズム

「リズム」はドラムやベースのことでしょ?と考えている方も多いかもしれませんが、実はそれだけではありません。「リズム」を左右するものは実は多くあります。

その中でも、一番見落とされやすい部分は「音価」です。「音価」とは単純に音の長さのことを指します。例えば、メロディーと同じ音でグロッケンやシロフォンを重ねるという技法は良く行うと思います。この時、特にMIDI鍵盤などで打ち込んでいる場合に起きることが多いのですが、メロディーとグロッケンが同じ音メロディーを演奏しているのに、ノートの長さが変わっているということはありませんか?メロディーの語尾が揃わないということは、それだけで楽曲の「縦のライン(リズム)」がヨレて聴こえる原因になります。

それと同様に「余韻の管理」も同じです。例えば同じように、歌とグロッケンが同じフレーズを演奏していたとして、キメの部分なのにグロッケンだけ余韻が残ってしまっている。ということはありませんか?

ここで、ギクッと思った方も多いと思います。「リズム」とは単にドラムパターンだけではなく、こういった細かい管理のことも含みます。さらに言えば、キメの部分はどうするか、楽曲全体の流れはどうか、言葉に合った音価を選択できているか、ギターのミュートやスネアの余韻をどのくらいタイトにするか.....等も「リズム」の部分に含まれます。

三大要素の組み合わせのパターンの中でもこのパターンが、楽曲の印象が大きく変わったなと思える部分です。ですので、もちろんドラムパターンも含めてですが、こういったリズムの管理を見落としてしまっていた方は是非注意してみて下さい!

組み合わせ③:ハーモニー・リズム

特に、ポップスやロックを制作している方で見落としやすい部分です。その理由は、コード進行を作る際にピアノやギターで簡単にコードを適当にベタ打ちできてしまうからということですね。

例えば、コード進行の中にも、ベース音が一音ずつ下がっていく「クリシェ」と呼ばれる技法があることは耳にしたことがあるかと思います。ですが、その音の移動の仕方を普段から選択肢として意識できていますか?と言われると、ギクッと思うと思います。同様にペダルトーン等も同じです。

これは単にハーモニーだけの問題なのでは?と思うかもしれませんが、そのフレーズや楽曲全体のリズム感が与える雰囲気と、ハーモニーの音の移動の仕方がチグハグになってしまうと、理論的には良いけどパッと聞いた感じは違和感がある。と言う状態になってしまいます。

パターン①と②より優先度は高くありませんが、音の移動の仕方もリズムの一部に含まれます。ですので、コード進行による音の推移とリズムの関係性は上手くいっているかと言う点も最終確認として見直すようにしましょう。


この様に確認していくと「音楽の基礎から考えられていなかったのかも」と思う方は少なくないと思います。そう思った方は特にパターン②に注力してみると、いかに三大要素から構成するのが大切かと言うことが体感できるかと思いますので、是非実践してみて下さい!

それと同時に「でも実践するって言っても、やることが多すぎてどのように構成していけばいいの?」と思った方もいらっしゃると思いますので、次の章では、三大要素や組み合わせのパターンをしっかり構築できる曲作りの基礎をご紹介していきたいと思います!

それでは早速、次の章に移っていきましょう!

先程の章で、音楽を制作する際に「三大要素」をしっかり構築することがどれだけ大切かは理解していただけたかと思いますが、楽曲制作では様々な楽器を使用しますので「どの部分から整理していけばいいか分からない」と疑問に思った方もいらっしゃると思います。

では「どこから見直していけばいいか」と疑問の結論ですが、先ずは「ボーカルトリオ」と呼ばれている編成から見直すことが一番良い方法です。ボーカルトリオとは以下の編成を指します。

  • ボーカル
  • ピアノ
  • ドラム

この編成は主にジャズ等の分野で、ボーカルを編成した最も人数の少ない編成の1つです。因みにですが「ベース・ピアノ・ドラム」で編成された「ピアノトリオ」という編成もあります。

なぜベースを含めないのか言う点ですが、本来であれば含めても良いのかもしれませんが、ベースは基本的には低音部を担当するための楽器であり、これらの楽器と比べると、音楽の三大要素に直接作用するような楽器ではないからです。

「でもドラムと含めてリズム隊って呼ばれてるよ?」と思うかも知れませんが、ベースは元々ドラムとは異なり、先程説明したように低音部を担当する楽器でした。しかし、ジャズやビックバンドの普及で、メロディーを演奏する楽器の補助として「後ろでひたすらに一定のテンポをキープする役割」が必要になり、それまでテンポをキープを担当していた低音部のバスドラムと合わさるとより強い「ノリ」を感じられるため、ベースがリズムセクションに加わりました。因みにですが、元々はピアノやギターもリズムセクションの仲間だったと言われています。

加えて、ベースはピアノやギターの多声楽器と違い、主に単音しか使用しない単音楽器という分類です。楽曲内のアンサンブルとしては必ず必要な楽器ですが「三大要素」を構築する上では必ずしも必要な楽器という訳ではないので、主旋律を含むことができる「ボーカルトリオ」が最適ということになる訳です。

さらに言えば、ドラムセットは音楽の三大要素を構築するという上では、業界で「ドラム3点」と呼ばれている以下の楽器を主軸に「タム・シンバル」は上物としてキメの部分や、パターンとして必要な部分だけで使用する方がより高度な構築ができると思います。ドラム3点とは以下の楽器です。

  • バスドラム
  • スネアドラム
  • ハイハット

ボーカルトリオに含まれる楽器は音楽の三大要素である「メロディー・ハーモニー・リズムそのもの」です。ですので、このトリオから、先程のパターンで比べつつ、楽曲を構築することが音楽作りの基礎となります。その上で、様々な楽器で副旋律やこれら要素の補助を行い、音価や余韻の管理までを行うことで楽曲のクオリティーは大きく変わります。

もっと言えば、ピアノはリズムも左右することができますから「ピアノと歌だけ」で、完成後に良いと思えるイメージができるかというところが良い楽曲を作るために必要な鍵の1つと言えるでしょう。

楽曲のクオリティーが大きく変わった!と言えるような作曲術は先程までの章で紹介した「三大要素」を意識した曲作りであることに間違いはありませんが、もう一つ「周波数帯への意識」も重要です。

三大要素を上手に構築できたとしても、Lowの鳴りがスカスカだったり、Midがスカスカだったりすると「スッキリしている」という印象と同時に「なんか分離的でまとまりがないな」という印象を受けることもあります。それを解消するためには各楽器の得意な周波数帯を意識した、楽器の選択が重要になります。

例えばですが、EDMの「トラップ」と呼ばれるジャンルではよく、ボーカル・ベース・ドラムだけに聞こえるセクションも良くありますが、本当にそれだけでしょうか?よく聞くとパッドが薄く入っていたり、倍音を補強するためにサブベースが足されていたりしたのではないかと思います。

この様に、ジャンルにもよりますが、基本的には楽曲全体の帯域がフラットになる様な工夫がされていることが多くあります。

そういった、周波数帯域をその楽曲やジャンルに合わせて上手に選択できることも楽曲のクオリティーを左右する大きな要素の1つです。「こういう曲は大体こういう編成だから」というのを真似することも大事ですが、自分なりにどう工夫するかと言うのも考えた音作りや、楽曲作りの感性も大切にしていきましょう!

本記事では「作り込みは良いんだけどプロとは何かが違うな」と感じる点を、音楽の中でも特に基礎にあたる「音楽の三大要素」と「周波数帯への意識」と言う点から、どのようにすれば楽曲が良くなるかについて解説してきました!

これらは、作曲をする際に考えた方がいい要素の1つであることに変わりはありませんが、あくまで筆者が体験した「変わったな」と思えた要素の1つです。もしかすると、無意識でこれらの要素を満たすことができている方もいらっしゃるかも知れません。そういった場合はこれらを改めて考慮しても変わったと実感できない場合もあります。

ですので、これはあくまで作曲をする際に気を付けた方が良い考え方の1つや、自身の楽曲を補強するための知識、音楽の基礎的な勉強の1つとして捉えていただければと思います!

また、当サイトではこのような基礎的な知識だけではなく、DTMや楽曲制作を根本から良くすための機材なども紹介していますので合わせてご覧ください!

この記事が面白い、勉強になったという方は商品を検討していなくても音楽の知識を紹介している記事は他にもたくさんありますので是非他の記事も見ていただければと思います!

本記事の内容は、実際の制作・宅録環境での使用経験や、複数の機材・手法を比較した上での判断をもとにまとめています。環境や目的によって最適解は変わる為、あくまで一つの現実的な指針として参考にして下さい。

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ギタくん(メインライター)

【プロフィール・実績】
音楽歴19年。現役で作編曲家として活動中。これまで音楽業界で様々な仕事を経験し、現在はプロの目線から「本当に役立つ情報」を発信するために「PRO,Sound Designチーム」を運営。
自身も「PRO,Sound Designチーム」の中から、特に「機材情報」をピックアップして紹介する当サイトのメインライターも行っています。

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