シールドで音が変わる『本当の理由』と、失敗しない長さ・形状・メーカーの選び方

シールドで音が変わる本当の理由。中級者向けに失敗しない長さ・形状・メーカーの選び方を紹介する画像

**この記事は私が19年の音楽制作経験に基づいて、初心者の方の失敗を減らすために執筆しました**

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ギター・ベース・キーボード等をやっていると、どのタイミングでも必ず目にするのが「シールド」の話題ですよね。

・初心者の方は、楽器店で本体を購入すると「良いシールドを選んだ方が良い」などのアドバイスをもらったり....
・中級者の方は、「シールドが悪いと音が悪くなる」「長さで音の質が変わる」など....

一見本当かなぁと思う話題が沢山ありますし、値段も1,000円を切るものから1万円を超えるものまでピンキリですよね!

本記事では、これらの疑問に答えながらどういった選び方をすれば良いかが完璧に分かる記事になっています!初心者・中級者の方で迷っている方、買い替えを検討している方は是非参考にして、最高のサウンドを引き出すシールド選びの参考にしてみてください!

結論から言うとシールドで音が変わるのは「本当」です。

以前、スタジオ等でレコーディングをする際に事前準備としてセッティングを試していた際、プリアンプが決まり、その後シールド選びが始まったのですが、その際使うシールドによってあからさまに音が変化しました。

では、なぜ楽器店や自宅で使用している際、この違いが感じられないのかという点ですが、これは明確に、リスニングできる「環境の問題」だと筆者は感じています。

筆者がこれを体感したスタジオは、練習等で使用するスタジオではなく、レコーディングスタジオでした。部屋の音やスピーカーからの出音などもしっかり設計された上で、フラットに聞けるような音響補正なども行われていてようやく初めて、音の違いが理解できる感じです。

ですので、リスニング環境が安定ではない楽器店の店内や自宅などではこの違いは「音楽耳」がある程度育っていたとしても、聴き分けるのは難しいので、この話題は尽きないのだとその時に感じました。

結論から言うと、これも「本当」です。

こちらは、詳しい話をすると難しくなってしまうのでざっくり解説になってしまいますが、シールドの仕組みはコンデンサーに近い仕組みになっていて、ピックアップのコイルの仕組みと、このコンデンサーの仕組みが合わさると「高音が削れてしまう」という現象が起きると言われています。

この現象は、有名なピックアップの製造者の方も言及しているので、あまり間違いがないと言えると思います。加えて、シールドの長さが長い程「削れる高音域の幅」が広くなることも確認されているので、長ければ長い程「高音が出にくくなる」と言うことになります。

これらの事実も合わせてみると「シールドの長さで音が変わる」というのも本当の話です。

さて、これまでの話でシールドの種類や長さで音が変わるのは「本当」であることを理解していただけたかと思います!

因みに、種類の話の時に筆者がベースをレコーディングする際に確認した様々なシールドは主に3種類だったのですが、下記の3つの中からドのシールドを使用したと思いますか?一緒に想像してみましょう!

①:ノーブランドの安いシールド
②:3,000円台のシールド
③:5,000円~の高級なシールド

どれでしょうか!

正解は①の「ノーブランドの安いシールド」です!
え?高いシールドを使わないの?と思いましたよね!そこが、本当に良いシールドを選ぶためのポイントです!

「良いシールド」と言うのは「価格が高級である」ということとイコールではありません。「良いシールド」とは「欲しい音が出る」「狙った音が出る」シールドのことです。

ですので、値段の高い・安いにこだわらず、耐久面や音の質を比較し、シールドを選んでいくことが「良いシールド」を選ぶコツになります!

脱初心者・中級者に近づくにつれて、エフェクターを複数使用したりと、使うシールドの数は少しずつ多くなっていきますよね!

その場合、ここは良い音が出るから高級なシールドでつないで....ここは適当でいいから安物のシールドでつないで....など行っていませんか?

気持ちはすごく分かるのですが、この場合は「全て同じメーカー」で統一するのが筆者のおススメです!

理由は、使用するメーカーによって「音の重心や質」が変わってきたり、ざっくりな説明ですが「電気の流れ方」が変わってくるためです。ここで上手く調整できていないと、逆に音を劣化させる原因になってしまうので、基本的には同じメーカーで統一するのが筆者のおすすめの方法です。

長さは、エフェクターのパッチケーブル以外の場合は基本的に「3m」か「5m」が一般的な長さですので、特に事情が無ければこのどちらかを選択する形で、最初は問題ないと思います。

エフェクター同士をつなぐパッチケーブルに関しては、ボードの大きさや使用するエフェクターの大きさ・量にもよりますが、綺麗に見せたい場合はできる限り必要最低限の長さで用意するのがおススメです。短いものですと「10cm」や「15cm」を主軸に、必要があれば長くても「30cm」程のもので十分だと筆者は感じています

次に形についてですが、シールドには「真っすぐなプラグ」と「L字形に曲がったプラグ」がありますよね!
加えて「片方が真っすぐ、片方がL字」等の組み合わせの物もあります。

因みに....
真っ直ぐなストレートの形状のプラグを「S型」
L字型に曲がった形状のプラグを「L型」
と言います

これの選択の仕方ですが、基本は持っているギター・ベースのジャックを見て決めましょう!
筆者おススメの形状は以下の表のような形です。

楽器のタイプおすすめの形理由
レスポール系L-Sボディの横に挿すので、S型だと飛び出して邪魔だし、ぶつけやすいため。

Lを本体に差し、Sをアンプに差す。
ストラト系S-Sボディ表面のくぼみに挿すので、L字だと奥まで入らなかったり、ボディに干渉して傷がついたりするため。
ベース(サイドジャック)L-Sストラップにケーブルを通す時、L字の方がスッキリ収まって抜けにくくなるため。

Lを本体に差し、Sをアンプに差す。
エフェクターボードL-L省スペース化できて、並べやすくなるため。

耐久面に関しては「L字型の方が強く」「ストレート型の方が弱く」なっています。一見ストレート型の方が強く見えますが、何かのタイミングでぶつけたりした際、ストレートの方は根元がの導線がポキッと行きやすくなっているので、耐久面で検討している方は、Lが入った物を選ぶ方が長く使いやすいというメリットがあります。

因みに....
「L字とストレートでは、L字の方が電気の伝導率が高く良い音がする」というマニアックな考察もありますが、伝導率は金属の素材や、音の劣化などは先程の長さに比例する部分が大きいかなぁと筆者は思いますので、この部分は基本的に考えなくていいことかなと筆者は思います。

筆者の優先は「有線」の方が良いかなと思っています。

ワイヤレスは仕組みとして、「音を瞬間的に圧縮→レシーバーに送信→レシーバーで瞬時に解凍」をものすごい速さで繰り返しているため、ほんの少しですが、音が劣化します。

最近の商品では技術が発達し「あからさまに音質が劣化した」と感じる商品は少ないですが、より音質にこだわるのであれば基本的には有線の商品を筆者はおススメしたいところです。

ここまでシールドに関して様々な知識を紹介してきましたが、様々あるシールドの中で、それぞれの特徴や価格も含め筆者がおススメだと思うシールドのメーカーを簡単な説明等も含めて5社紹介していきます!

価格や音の質も様々なので、各説明を読んでいただいたいて、自分に合うものを選択していきましょう!

Classic ProCANAREWarm AudioHistoryPROVIDENCE
おすすめ度★★・・・★★★★★★★★★・★★★★・★★★★★
価格帯約500円〜2,000円台約2,000円台〜約1万円台約3,000円~6,000円台約3,000円~1万円台約6,000円~1万円台

Classic Proは大手音楽ECサイトであるサウンドハウスのプライベートブランドです!そんなClassic Proのシールド・パッチケーブルのどんな点がおススメかを、音質面・価格面から見ていきましょう!

音質面

音質に関しては正直あまり良いとは言えないのかなぁと筆者的には思います。

全体的にザラザラとしていて、音が明瞭であるというよりかは、ちょっと雑な部分もあるけど、値段と言うコスパで見たら別に許容範囲なのかなぁと思うくらいの質感です。

あえて、音質を少し雑にしたいという方には向いているかもしれませんが、エフェクトの乗りは音の明瞭度や高音成分がしっかり乗っているかで明確に音質が変わりますから、特に音質にこだわる方には選ぶ必要がないかなぁと思えます。

金額面

コスパに関しては抜群の商品だと思います。

形状や長さに関しても様々な商品がありますし、パッチケーブルに関しては最安値で、1つ450円程でポイント還元や送料無料などの物もありますので、音質にこだわらないけど大量にケーブルが必要だという方に関してはうってつけの商品になっています!


CANAREはプロもご用達のシールドメーカーの1つです!そんなCANAREのシールド・パッチケーブルのどんな点がおススメかを、音質面・価格面から見ていきましょう!

音質面

音質面は滅茶苦茶良いわけではないですが、悪いわけでもない、音楽機材的な用語で言えば「お利口さん」の音質です。

その音質の特性から、ギターではギターの美味しい成分、ベースではベースの美味しい成分を逃すことなくナチュラルに使用することできます。

とりあえず、迷っているなら絶対にCANAREと言っても過言ではありません!

金額面

金額は約2,000円台から高級ラインだと約1万円台まで幅広く扱われています。

この中で最も人気のある価格が約3,000円台の商品で、プロの方もこの3,000~5,000円台の商品を使用しています。

あれ、もっと高い製品も沢山あるのにその価格帯?と思いましたよね!

実は、プロの機材は高級ラインだけで制作されているわけではないんです!特に「消耗品」や「一般的に使用する」という観点においては高級ではない物も存在します。

特に持ち運びの多いギターやベース等の楽器類の「消耗品」に関しては、先程の「お利口さん」の中から耐久面や、壊れてもすぐに手に入る「再現性」等も含めた購入をされることが多く、CANAREのシールドは一般的なスタジオに多く導入されていることから、この価格帯の製品がプロの間でも多く使われているため、とりあえず迷っているならCANAREという言葉はやはり過言ではないと思います!


Warm Audioは名機を手に取りやすい価格で再現することを掲げている、近年創業された機材メーカーです!そんなWarm Audioのシールド・パッチケーブルのどんな点がおススメかを、音質面・価格面から見ていきましょう!

音質面

会社のモットーの通り、各エフェクターや機材は本物と遜色がないくらい素晴らしい商品もあるのですが、シールドでは少しイメージが違います。

低音は程よく盛りすぎることはなく、高音はザラザラとした感じでここまではとても良いのですが、中音域が少し下がっている印象があります。

ロック系のジャンルを主軸とした、ギタープレイでのシールドやオーバードライブやファズを主軸とした激しめの歪を使う方にとってはうってつけなので、おススメとして紹介させていただきましたが、ジャズ・ブルース・Lo-Fi系などの中音域(MID)の音域やフラットな音の特性が欲しいという方は避けたほうが無難です。

金額面

金額は3,000~6,000円台と割とシールドの中では中くらいの価格帯です。

先程も言及した通り、ロック系のジャンルの方にはうってつけの商品で、筆者はこの中から各価格帯の商品を試してきましたが、4,000円台の商品が一番コスパが良かったかなぁという印象です!


Historyは大手楽器店の島村楽器のプライベートブランドの1つです!そんなHistoryのシールド・パッチケーブルのどんな点がおススメかを、音質面・価格面から見ていきましょう!

音質面

Historyの製品は消耗品や小物だけではなく、ギターやベース等楽器本体も、全体的に初めて使用する人が「使用しやすい音」になっている印象があります。

楽器本体では「使用しやすい音」がギターであれば低音がカットされすぎているかなぁなど、プロ仕様を考えると少し使いづらい部分もありますが、消耗品や小物などの周辺機材になると、この「使用しやすい音」と言うのが格段に使いやすくなります。

シールドでは本当にその楽器から出る「そのままの音」が出力されるイメージで、原音に無駄な音色や音のキャラクター付けが無くとても使いやすい印象です。

ですが、その分「各楽器やエフェクター本体の質」が求められてしまうな、という印象もありますので、初心者向きかと言うとCANAREなどには劣る部分があるかなと思っているのですが、中級者の方で気に入る音作りがしたいという方には良い商品かなと思います!

金額面

金額は3,000~1万円台と割とシールドの中では中~高級の価格帯です。

筆者も自宅用に数本所持していますが、特に5,000円台のラインが音の質や価格帯のコスパで考えると、多方面で一番使用しやすいラインかなと思います!


PROVIDENCEはMonsterケーブル等と並ぶ、シールドの中では最高級クラスの商品を展開するシールドメーカーの1つです!そんなPROVIDENCEのシールド・パッチケーブルのどんな点がおススメかを、音質面・価格面から見ていきましょう!

音質面

PROVIDENCEのシールドは各周波数帯が均一に再生されている印象ですが、その中で低音部分が嫌らしくなく、適度に盛り上がっている印象です。

他のメーカーと比べて音のキャラクターもはっきりしており、よりアナログ的なサウンドと言うよりかは、光学式コンプレッサーを通した様な滑らかで明瞭度のあるキャラクターが特徴的です。

このキャラクターの特性上からジャズやブルーズ、Lo-Fi系などの中音域(MID)を必要とするジャンルや、EDMなどの機械系のジャンルにも合いやすい印象があります。

ですので、筆者の中ではいつでも使いやすいという観点からはCANAREの次におススメできる商品で、特にライブでの演奏よりレコーディングなどの場面で真価を発揮できる製品と言う印象です。

金額面

金額は6,000~1万円台と割とシールドの中では高級の価格帯です。

筆者は6,000円台のPROVIDENCEの中では最低ラインのシールドを所持していますが、それでも綺麗な音の質感やキャラクターを得ることができます。

ですが、PROVIDENCEの真価を試してみたいという方は8,000台の商品を選ぶと、よりPROVIDENCE製品の良さを体感できるという具合です。

おすすめ度が「★★★★・」と最もおススメではないのはやはり金額面による再現性の無さと、CANAREという最も使いやすいものと比べるとやや劣るなという印象があるためです!


MONSTERのシールドと言えば、シールドの最高級クラスの商品として最も有名なメーカーの1つですよね!

多くの楽器店やECサイトで取り扱いがあるという再現性と言う部分でも問題ないのに、なぜおすすめではないのかが気になった方もいらっしゃると思いますので、その点を解説していきます。

MONSTERは先程も言った通り再現性も問題ない、最高級クラスのシールドで、音質も特段言うことが無いくらい素晴らしい製品です。

ですが、筆者的にお勧めしなかった理由は他メーカーに比べ「圧倒的におススメできるポイント」が無かったからです。

そういうことかと言うと、例えば同価格帯のPROVIDENCEでは「音のキャラクター」に関して言及しました。その他にもプロご用達の「迷ったらこれ!」のCANAREや「素材の音を活かす」に特化したHistory等、各メーカー様々な特徴がありました。

ですが、筆者が使用したあくまで筆者の感想ではありますが、MONSTERは音が良いけど「高級だからそれは質も良いよね」と言うだけで、特段これがこうだからおすすめ!みたいなポイントが見つからなかったからです!

もちろん予算があって、とにかく良いものを普通に使いたいという方は使用できれば使用したい商品ではありますが「このシールドはこういう良さがあるからこの価格でも納得したい」「予算に限りがあるからその中でもできるだけ良い商品を!」と言う方には向かないかなと思ったためMONSTERは紹介しなかったということです!

本記事では筆者の経験から、よく見るシールドに関する疑問やおすすめメーカーを紹介してきました!

この記事でシールドについては詳しくなれたと思いますので、これらの知識を活用しながら自分に合うシールドを選べるようになっていただければと思います!

もし、この記事を見ても「理屈は分ったけどどのメーカーを買うか悩むな」と言う方がいらっしゃれば、無難に使用でき、プロもご用達であるCANAREのシールドが最もおススメです!

この記事が面白い、勉強になったという方は商品を検討していなくても音楽の知識を紹介している記事は他にもたくさんありますので是非他の記事も見ていただければと思います!

本記事の内容は、実際の制作・宅録環境での使用経験や、複数の機材・手法を比較した上での判断をもとにまとめています。環境や目的によって最適解は変わる為、あくまで一つの現実的な指針として参考にして下さい。

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ギタくん(メインライター)

【プロフィール・実績】
音楽歴19年。現役で作編曲家として活動中。これまで音楽業界で様々な仕事を経験し、現在はプロの目線から「本当に役立つ情報」を発信するために「PRO,Sound Designチーム」を運営。
自身も「PRO,Sound Designチーム」の中から、特に「機材情報」をピックアップして紹介する当サイトのメインライターも行っています。

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