ピアノの先生が「電子ピアノはダメ」と言う真意とは?上達を妨げないための「構造」の選び方

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**この記事は私が19年の音楽制作経験に基づいて、初心者の方の失敗を減らすために執筆しました**

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お子様がピアノを本格的に習い始めた時、ご家庭にグランドピアノを置くというのは、現実的にあまり考えられないですよね....!

そこで検討するのが電子ピアノの購入になるわけですが、電子ピアノにも数万円で購入できるものから60万円近くの値段の商品があり、それぞれ機能も全然変わってしまうため、ピアノの先生から「これは買っても良い」「これは買ってはダメ」などの助言もあり、現実的にどのラインの電子ピアノを購入すれば良いのか悩む、という親御さんは多いのではないかと思います!

そんな親御さんに向けて、先ず、そもそも「キーボード」「電子ピアノ」の何が違うのかを簡単に解説し、その後細かい仕様の違いや、どんな電子ピアノがより本物に近く、どのくらいの機能があれば遜色なく本物のピアノと行き来して練習できるのかを徹底解説します!

少し長い記事にはなってしまいますので、もし「この部分は知っているよ」と言う部分があれば飛ばして見ていただいて構いません!

本記事の内容をしっかりご理解いただければ、家計とお子様の将来の両方を充実させることができる記事になっておりますので、ぜひ最後までご覧ください!

先ず簡単にですが、キーボードと電子ピアノの違いについて解説します。

キーボードは、すごく大まかな分類になりますので、正確には電気ピアノもキーボードの一種ですが、皆さんの思っているキーボードは恐らく「シンセサイザー」だと思います。

この2つの大きな違いは以下になります!

  • キーボード(シンセサイザー):様々な電子音を加工し音色を作り、演奏する機材
  • 電子ピアノ:本物のピアノの音を録音し、鍵盤を弾くことでその音を再生する機材

ですので、キーボード(シンセサイザー)は基本的にピアノの音も出せるけど、電子ピアノとは全く別の楽器だと思って下さい。

キーボード(シンセサイザー)と電子ピアノの見分け方は大きく3つあります。

  • キーボードは外部のアンプに繋がないと音を出すことができない
  • キーボードは本来のピアノの鍵盤数である88鍵盤以下のモデルがある
  • 左側にホイールの様な操作ツマミが付いている(ピッチベンド・モジュレーションレバー)

その他、キーボード(シンセサイザー)は基本的に88鍵盤のタイプであれば「ピアノタッチ」という機能で鍵盤が重くなっていますが、電子ピアノは安い価格帯のものでも基本的に鍵盤のタッチは少し重めに設定されているのも大きな違いの1つです。

先程も記載しましたが、キーボード(センセサイザー)は、電子ピアノとは全く別物の楽器になりますし、値段も安くても8万円〜高いと30万円程と電子ピアノを1台購入することができる値段になってしまいますので、「ピアノの練習」という目的で購入するのは絶対にやめましょう!

本題ですが、高い電子ピアノと安い電子ピアノの差は以下の2点です。

  • 鍵盤のタッチの違い
  • 音の強弱の「再現率の違い」

この2つは密接な関係にあるため「良い電子ピアノ」の価格は格段に上がってくる訳です。

では、この「鍵盤のタッチの違い」と「音の再現率の違い」は何故起こるかを、具体的な仕様から徹底的に解説していきます!

大まかな分類になってしまいますが、10万円以下の電子ピアノの場合、鍵盤の素材はプラスチックで出来ており、その内部は空洞で主にバネの力で鍵盤が押されたり戻ったりする仕組みになっています。

ですので、多少鍵盤のタッチが重いと言っても、本物のピアノから比べると正直なところ「おもちゃ」と言っても過言では無いレベルの商品になっています。

では何故、ピアノの先生が、この「安いプラスチック鍵盤の電子ピアノの購入はだめだ」というのかと言うと、通称にはなりますが「電子ピアノタッチ」「電子ピアノ弾き」というクセが付いてしまうからです。

「電子ピアノ弾き」とは、タッチが本物のピアノとかけ離れてしまうことにより、特に小指や薬指の打鍵が本物のピアノ弾いた時に弱くなってしまうことや、逆に人差し指や中指等の使いやすい部分の打鍵が強くなってしまうことを言います。

これがクセになってしまうと、実際に本物のピアノで弾いた際に、強弱が滅茶苦茶な演奏になってしまうため「安い電子ピアノはNG」となってしまう訳です。

では、10万円以上のラインの電子ピアノはどうかということですが、およそ15万以上の商品になってくると、格段に良くなります。良くなるのは以下の2つです!

①:鍵盤の素材
→鍵盤がプラスチック製ではなく「木材と合成樹脂」で作られるようになります。こう言った鍵盤は「木製樹脂」や「ハイブリット鍵盤」と呼ばれます。

ハイブリット鍵盤の1番のメリットは、触り心地がより本物の鍵盤に近くなることです。

本物のピアノの鍵盤は象牙で作られていますが、象牙には輸入規制がある他、合成樹脂の方が管理がしやすいと言う点で、合成樹脂が使用されていますが、合成樹脂を使用すると「象牙調仕上げ」ができるようになります。この仕上げのお陰で、先ずは触り心地がより本物のピアノに近くなります。

①:ハンマーアクション
→本物のピアノは鍵盤を押すと、その先にあるハンマーが弦を叩き音が出るという仕組みになっていますが、電子ピアノでは重りを使用し、先程の安い電子ピアノで利用されているバネの仕組みではなく、打鍵する時はテコの原理、鍵盤が戻るときには重力を使って自然に戻って来る本物の鍵盤により近づくために使用される機構のことです。

先程のハイブリット鍵盤に、このハンマーアクションが加わることで、より本物に近い打鍵感を得ることができ「電子ピアノタッチ」を減らすことができるため、しっかりとした練習をするという意味で電子ピアノを購入する形であれば、この2つの機能が備わったものが最低ラインになります。

では、これ以上の価格帯の鍵盤はどうなっているかですが、これが上位機種を選ぶ上で、鍵盤の機能だけで言えば最も重要な部分です。

上位機種では「ハイブリット鍵盤」「ハンマーアクション」この2つを更に強化してくれる機能が付いています。

メーカーによって付いている機能は同じではありませんが、以下の3つのどれかかが主に追加される形か全てが追加される形です。

①:重りによるハンマーの再現では無く、本当にハンマーを持ち上げる機構になる
②:電子ピアノの鍵盤の長さが本物のピアノと同じ長さになる(グランドタッチ)
③:エスケープメント機構

①は主にYAMAHAの「AvantGrand(アバングランド)」やKAWAIの「NOVUS(ノーバス)」で使用されている機構で、②・③はYAMAHA、KAWAI、Rolandの上位機種で採用されている機構です。

①の重要性は説明するまでもありませんが、②・③は気になってる方が多いと思いますので解説します。

先ず②のグランドタッチ鍵盤の重要性は、ピアノを弾き時に鍵盤を押す部分は一番手前側だけでは無い。という点です。

運指や演奏の難易度、強弱の表現においては鍵盤の根元部分を押す場合もあります。この時のタッチの感覚が、本物と同じ長さのハンマーアクションであれば、より本物のピアノに近い感覚が得られますので本格的な練習を行うことが可能です。

③のエスケープ機構とは何かという点ですが、エスケープ機構とは「弱い音を弾いた時にハンマーが自然に戻る機構」のことです。

本物のピアノは、ハンマーで弦を叩く仕組みですから、弱い音を弾いた時に、ハンマーが弦の振動を止めないように、少し「カクッ」と引っ掛かりがあるような感じでハンマーが下がる様に出来ています。

この仕組みを再現しているのがエスケープメント機構です。この機構があるのとないのでは、弱い音を弾いた時の感覚が全然違うものになってしまうため、付いていた方がより本物のピアノに近い打鍵感を得られる仕組みになっています。

電子ピアノの上位機種はこの様に「ハイブリッド鍵盤」「ハンマーアクション」だけでなく、より本物のピアノに近づく努力をしているため、値段が上がってきてしまいます。

発表会だけでなく、コンサートやコンテストに出れるくらいのピアノを習ってほしいという方はできればこれらの機能も付いたしっかりした電子ピアノで練習するのが最適ですが、演奏は普通にできるレベルで大丈夫だけど、長くピアノを習ってほしい、という方は最低でも約15万円クラスの「ハイブリット鍵盤」「ハンマーアクション」が付いている製品が最適になります!

先程までは「鍵盤のタッチ」という違いで電子ピアノの良さを比べてきましたが、この章からは「音の再現度の違い」という点から価格帯の違いについて解説していきます。

まず先に覚えて欲しいのは「ベロシティー」という専門用語になります。この単語が電子ピアノの音の再現率の違いで最も重要な部分になるからです。

ベロシティーとは簡単に言えば「音の強弱のパラメーター」のことです。

電子ピアノは鍵盤を弾いた時に、実際のピアノを録音した音を鳴らす仕組みになっていますが、強弱は人間と違い無限に近い表現を再現できるわけではなく、機械的に「0~127」というレベルで表されることになります。

因みにですが、0が一番弱く、127が一番強いという具合です。

価格帯の低い電子ピアノだと、この0~127までの数字が5段階でしか分かれていないことが多いのです。

どういうことかと言うと、自分がどれだけ強く、どれだけ弱く弾いたと思っていたとしても「弱い」「中の下」「中」「中の上」「強い」の5段階のどれかとして判断されず、物理的に強弱を弾き分けることができません。

では、15万円以上の中くらいの価格帯ではどうかと言う話ですが、このベロシティーの幅が10段階になったりそれ以上の幅になり、より強弱を弾き分けることができるようになります。

こうなってくると、音の表現の幅も増え本物のピアノに近い表現力を得られるようになります。

先程の章では、安い価格帯から中くらいの価格帯の表現力の幅について説明してきましたが、この章では最上位クラスの電子ピアノはどうなっているかと言うことを解説します。

最近の最上位クラスの機種ではほとんどのメーカーで「モデリング音源」という物が使用されています。

モデリング音源とは:録音した音を鳴らしたときに、その挙動を瞬時にその場で計算する仕組みのことです。

ですので、ベロシティーが0~127までと言う仕組み自体は変わらないのですが「決められた段階の幅」が無く、本物のピアノと同じようにほぼ無限の表現を実現することが可能です。

このモデリング音源が付いているような最上位クラスの機種では、先程「鍵盤のタッチの違い」で挙げていた「ハイブリッド鍵盤」「ハンマーアクション」「グランドタッチ」「エスケープメント」が付いていることが多いので、より本物のピアノに近い表現力を得ることができるわけです。

電子ピアノでの練習は、基本的に発表会やコンテストの為の練習のことが多いですよね!

ここで、他の記事ではあまり説明しているところは多くありませんが、筆者的に見逃したくないポイントが1つあります。それは「リバーブ(空間の響き)」の質の違いです。

多くの電子ピアノにはリバーブ(空間の響き)を再現するエフェクトが付いていますが、この質が良いと、家でもホールで練習している感覚を得ることができます。家や練習室とコンサートホールでは音の響き方が全然違うため、敏感な子だと「なんか感覚が違くて弾けない」となってしまうことは少なくありません。

中くらいのまでの機種では「まぁ大体こんなものだよね」という響きが再現されたリバーブが搭載されていますが、最上位クラス機種ではこのリバーブの質が圧倒的に向上します。

その理由はIRリバーブが搭載されることになるからです!

IRとは:簡単な説明にはなりますが、IRとは実際の空間の響き方を録音したデータに入力された音を通す仕組みです

この仕組みがあることで、本物のコンサートホールにいる感覚を体験することができ、実際のコンサートホールで音を演奏した時と自宅練習の際の「感覚の違い」を減らすことができます。

この機能はYAMAHAやKAWAIの電子ピアノで積極的に導入されていますが、Rolandの電子ピアノでも似たような仕組みが導入されています。

似たような仕組みとは、先程「モデリング」という言葉について簡単に説明しましたが、Rolandの電子ピアノではこの「リバーブ(空間の響き)」もモデリングで再現する仕組みになっています。ですので、リバーブもタッチの具合や強弱で、その場で計算して出力することになるため、より繊細な違いを生み出せる仕組みになっています。

このIRとモデリングのリバーブはどちらの方が良いというのは正直好みの部分が大きいです。ですが、リバーブの質感が違うと自宅とコンサートホールの響き方の「感覚の違い」で弾けなくなってしまうお子様は一定数いらっしゃいますので、このあたりはお子様の本気度等を垣間見ながら検討してあげるのが1番いい方法です。

ここまでの内容の中で「電子ピアノは実際のピアノの音を録音して、鍵盤を弾いた際にそれを再現するのが電子ピアノ」です。と説明したのを思い返してみて下さい。

ここで「実際のピアノの質」も重要になってきます。

例えば、自社でピアノを所持しているようなYAMAHAやKAWAIでは、過去のモデルや汎用性のあるモデルを録音してはいますが、電子ピアノ内部のデータ容量を圧縮するために、音が伸びている間の部分は合成音などで構成されており、音の減衰の具合が本物のピアノと別物になってしまっていることがあります。

また、自社でピアノを所有していないRolandやCASIOなどはどうか、と言うことですが、これはブランド名の公表はしていないものの実際のピアノの音を録音し、音の伸びは先程と同じように合成音にしているパターンと、そもそも録音などしておらず、全てが合成音の場合があります。

ですが、上位・最上位機種になると話が変わってきます。

先ず1番違うことは「合成音」を使わなくなることです。これにより音の減衰具合が自然になるため、より本物のピアノに近い感覚を得ることができます。

2つ目に違うことは「録音の対象になっているピアノの質の違い」です。

ここで「世界三大ピアノ」という言葉はご存じでしょうか?文字通り世界で最も良いとされているピアノの三大メーカーのことです。

①:ベヒシュタイン
②:ベーゼンドルファー
③:スタンウェイ

この3メーカですね!

上位機種になると、これらの音に加えて、YAMAHAの最上位グランドピアノの「CFX」も加えた4つのピアノが録音の対象になります。

「ベヒシュタイン」「ベーゼンドルファー」「CFX」は機種によって、公式にコラボレーションの発表がある電子ピアノがありますが、「スタンウェイ」は公式に録音が発表されている機種は今のところありません。

ですが、Roland社の高度なモデリング技術によって「アメリカ製のスタンウェイ」「ドイツ製のスタンウェイ」両方の音が再現されています。ピアノマニアの間で有名な、スタンウェイピアノの高音部分で鳴る「金成音」を聴けるのは今のところRolandだけという訳ですね!

この最上位クラスのピアノが元になることにより、いつもコンサートで弾くピアノと「同じ質感の音」を自宅でも再現できるようになります。

音の違いの最後の章になります!

これまでで「システム的・元の音源の質」等についてはご理解いただけたかと思いますが、これら全てが最高クラスの商品でも、ここがダメだったら意味がないよ。と言っても過言ではない程重要な部分が1つあります。それは「スピーカーの質」です。

スピーカーには「ダイアフラム」という部品が搭載されています。

ダイアフラムとは:音を鳴らすときに最も重要になるスピーカーの心臓部分と思っていただければ大まかにはOKです!

このダイアフラムが大きければ大きい程、原音の「再現率が大きく向上」します。その他にもスピーカには「ウーファー」と「ツイーター」と言う特殊なものもあり、それぞれの役割は以下の様な形です。

  • ツイーター:特定の高音域のみを再生するスピーカー
  • ウーファー:特定の低音域のみを再生するスピーカー

つまり「ダイアフラムが大きく、ツイーター、ウーファー」が搭載してある電子ピアノの方が、より本物に近い演奏体験を実現することができます。

一般的な感覚としては「イヤホンよりもヘッドフォンの方が音が良く感じる」「ヘッドフォンよりも映画館の方が音が良く感じる」感覚と似たようなものだと考えて下さい。

低価格帯のピアノでは「ツイーター」「ウーファー」が搭載されておらず、スピーカも2台しか搭載されていないという商品が一般的ですが、中価格帯からの商品になると、基本的には4台のスピーカーにツイーターとウーファーが搭載されるようになります。

ここまでの「タッチの違い」や「音の違い」の説明と合わせて考えると、本物のピアノに近いという感覚はより確かなものになってきますよね!

最上位クラスの機種では、スピーカーの数は6~8個になり、それぞれツイーターやウーファーも付いている訳ですから、音の再現度は段違いによくなります!

その他の違いは特に難しい部分ではありませんが、ここでも価格帯によって差が出る部分がありますので念のため紹介しておきます!

先ず1番大きい部分は音色の選択画面などが「ボタン式になっているか、他タッチパネル式になっているか」です。

現代の電子ピアノは高価格帯になると「音の選択」や「メトロームの設定」「リバーブをかける値の設定」等が全てスマホの様なタッチパネル式になっています。

昔では考えられませんが、現代のお子様は学校でもタブレットやPCを使用する所も増えてきており、スマホを所持している方も多いと思いますので、タッチパル式の方がより直感的に使いやすいかもしれません!

2つ目の違いは外部機器の接続方法です。

例えば、基本的なクラシックの練習曲等は中価格帯の電子ピアノでは入っているのが一般的ですが、ポップスなどを練習したいときに、昔はウォークマン等をケーブルを使用して、AUX INという入力端子に接続するのが一般的でしたが、タッチパネル式の電子ピアノではBluetooth接続が可能なものがあり、スマホ1台あれば様々な楽曲と合わせて練習できるという点がより直感的で使いやすいです。

ピアノを長く練習していれば、中学生や高校生になった時、再度音楽に興味を示すお子様も少なくはありませんから、将来的な使用も見込むとこういったタッチパネルが搭載されている電子ピアノの検討もありだと思います。

さて、ここまでで「タッチの違い」や「音の再現率の違い」「機能の違い」の説明は終わりになりますが、ここからは現実的にどのラインの製品が最低ラインなのか、購入にあたって必要な確認事項等を確認していきたいと思います!

その前に、様々なメーカーがある中で、なぜ「YAMAHA」と「Roland」が電子ピアノの中で昔からずっとおススメ機種の中に君臨し続けるかの理由を説明したいと思います。

先ずYAMAHAに関してですが、YAMAHAに関して導入されやすい要素が3つあります。それは以下の様な理由です。

  • 安心できるメーカーである
  • 自社工場制作の為、他のメーカーより安い価格帯で、高品質な商品を作れる
  • 音源の質

この3点です。それぞれ詳しく解説していきます。

①に関しては言うまでもなく、YAMAHAは世界的有名で特に、ピアノに強い印象がありますから安心して購入することができます。

②ですが、YAMAHAは自社工場で制作するため、他のメーカーより生産コストが少なくなっています。その為「ハイブリッド鍵盤」等に関しては他のメーカーより数万円程低い価格帯で展開されている商品もあるため、その他必要な付属品や配送料などの出費に費用を当てることができます。

③ですが、世界三大ピアノの話をしましたが、それはあくまで世界目線の話で、日本のコンサートホールで最も多く使用されているピアノはYAMAHAの「CFX」になります。YAMAHAの上位機種ではその「CFX」と、その次に多くクラシックに最適な「ベーゼンドルファー」の音源、さらにグランドタッチ鍵盤や、実際にハンマーを上げる機構、IRリバーブも搭載されているため、練習にとって最適となっている訳です。

次にRoland製の電子ピアノがおススメに上がりやすい理由は以下の点です。

  • 「電子ピアノの基礎」を一番初めに開発したメーカーだから
  • 当初他社にはなかったモデリング技術で、より本物に近い表現力を得られたから
  • 最上位クラスが他社より安いから

この3点です。それぞれ詳しく解説していきます。

①は少しややこしいのですが、Rolandが開発する前にも電子ピアノは存在していましたが、それはほとんど「おもちゃ」の様な感覚で使用されていたと言われています。その時代に当初から電子楽器に力を入れていたRolandが現代の「電子ピアノ」の様な楽器としてしっかり使用できる基盤となる様な商品を制作したこともあり「電子楽器に強く、電子ピアノの基を作った会社」として一定の安心感があるためです。

②は「電子楽器に力を入れていた」ということもあり、モデリングで無限に近い表現力を再現できるピアノの中で最も制度が高いものがRoland製の電子ピアノだったことにあります。現在では、最上位クラスの機種であればほとんどのメーカーが「モデリング技術」を搭載しているので、この点は現在は気にしなくても良い部分になりました。

③ですが、YAMAHAの最上位クラスで人気の電子ピアノである「N1X」は現在価格で約72万円です。ですが、Rolandの最上位機種は約55万円と20万円近くも安く、スピーカーの数も最大の8個搭載であり、先程のモデリング技術の影響もあって現在もですが、音の再現率は他のメーカーにも劣らないまま、価格が安かったことで選ばれてきました。

こういった経緯により、YAMAHAとRolandは現在でもおすすめの電子ピアノのトップに君臨し続けています。

これに関しては、もちろん今まで説明した機能が備わっている最上位クラスの機種がおすすめではありますが、現実的には50万円からになってしまいますので、中々購入を決断するのは大変ですよね!

そこで、ピアノを長く習ってずっと使い続けられ、本格的な練習が可能になるクラスの電子ピアノで、この価格の物が現実的におススメだと筆者が考える商品を、価格帯やメーカーで紹介していきます!

先ずはメーカーに関してですが、メーカー別おススメランキングは以下のような形です!

①YAHAMA>②KAWAI>③CASIO>Roland

この順番ですね!

YAMAHAとKAWAIに関しては、様々な商品もありますが日本においてピアノの専門メーカーといっても過言ではないメーカーなので、電子ピアノにおいても、先ず「弾き手を考える」仕様になっていることが多いです。ですので、先ずはこの2大メーカーから検討してみて下さい!

3位はCASIOかなと筆者は考えています。

え?あんなにRolandの説明をしておいてCASIO?と思った方もいらっしゃるかと思います!確かにRolandのモデリング技術やスピーカーの質は素晴らしく、鍵盤の長さも実際のピアノと同じ長さになっているため、本物のピアノにより近い構造にはなっていますが、どうしても「電子楽器かな」という感覚が抜けません。

なら、CASIOはどうなの?というところですが、CASIOの最上位クラスの機種は約46万円程とRolandよりも約10万円程安くなってはいますが、音源は35種類ほど搭載されていて、その中で1番魅力的なのが世界三大ピアノの「ベヒシュタイン」との公式コラボの音源である点です。

その他の点でも、音源の再生方法はベロシティーの段階式の再現に、モデリングを方式を合わせた「ハイブリッド音源」になっており、強弱は基本的には段階式ではありますが、そこに当てはまらなかった時はモデリング方式にするという、他社の最上位クラスにも負けない表現の幅を持っていますし、KAWAIやYAMAHAの最上位機種と同様に、鍵盤の長さは本物と同じで、実際にハンマーを持ち上げる仕組みも採用しています。

加えて、リバーブ(空間の響き)もIR式になっている他、スピーカーもツイーター・ウーファーは勿論のこと、6台のスピーカーを搭載しているので本物のピアノの再現度としてはCASIOの方がRolandよりも上かなと思っています。

また、YAMAHA・KAWAIの最上位機種の価格は約120万円、Rolandの最上位機種は約60万円に対し、CASIOの最上位機種は約50万円と、YAMAHAやKAWAIの最上位クラス機種と同じような構造を持ちながら、価格他メーカーより良心的な点もCASIOをおススメするポイントの1つです

ただし、これらはCASIOの中でも最上位クラスの機種の話なので、中価格帯の機種であればRolandの方がおススメです。

1番おススメな価格帯は30万円から40万円の価格帯になります。

ざっくりな金額の説明になりますが、この30万円から40万円近くの価格帯になると「グランドタッチ」や「ハイブリッド鍵盤」さらには「エスケープメント機構」を搭載した電子ピアノが多くなりますので、このあたりが「本格的に練習する」という基本的なラインになると思います。

最低ラインという話であれば、15万円から25万円くらいのラインです。

このあたりのクラスであれば「ハイブリッド鍵盤」と「象牙調仕上げ」が可能なラインにになりますので、このあたりは最低限整えてあげたいラインになります。

電子ピアノはそれだけを買えばいいと考えている方も少なくないのではないでしょうか?確かに「電子」と聞くとそれだけで静かそうですから騒音問題などはないと考える方もいらっしゃいますが、それは全然違います。電子ピアノは「十分うるさい」です。

電子ピアノは高級になると、特定の低音域のみを再生する「ウーファー」が搭載されるという説明をしましたが、低音域は振動が大きい部分なので、マンション・一軒家問わずの下の階、隣の部屋には必ず振動が伝わります。

大音量で音楽を流している車とすれ違うと「ドゥン・ドゥン」と聞こえてきますよね?そのイメージです。

また、ピアノは演奏する際必ず「フットペダル」を踏みます。それを踏んだ時にその振動が下の階に伝わりやすいです。

ですので、特にマンションの場合は「必ず防音マットが必要」です。

ここで、防音マットについて勘違いする方が大多数ですので、防音マットについて説明します。

皆さんが「防音○○」と聞いて真っ先に思いつくのが。黒い凸凹の素材や、分厚いマットだと勘違いしていますが、それだけでは絶対にと言っていい程、苦情が来ることになります。

「防音○○」という商品は部屋の中で余分な反響を消したり、特定の周波数を削りたいときに使用するものです。

ですので「軽く音を吸収する」だけで防音にはなりません。

では、何なら思っているような防音ができるかと言うことですが、これは「防振マット」です。

音は振動ですから、この振動を物理的に止めることが真の防音になります。「防振マット」にはゴム板が挟まっていることが多く、これが物理的に振動を抑えてくれますので、電子ピアノの下には必ずこの「防振マット」を引きましょう!

電子ピアノには必ずヘッドフォンを接続できる部分が存在します。

部活やレッスン帰りで、夜に練習するとなると一軒家・マンション関わらず、必ず騒音問題が発生しますので必ずヘッドフォンも合わせて購入しましょう!

ヘッドフォンは小さく締りがきついものだと、長時間付けていると耳が痛くなりますので、6,000~8,000円台のAudio-Technicaの開放型のヘッドフォンか、下記記事で紹介している2つのヘッドフォンがおススメです!

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実際に購入を決意した際に、皆さんが共通して疑問に思う、気を付けておきたい事と、配送などについても本記事でお答えしておこうかなと思います!

電子ピアノは軽い物だと30kg程度ですので、この点は特に気にしなくても問題ないですが、上位機種や最上位クラス機種になると100kgに近い、もしくは100kgを超える商品もありますので、特に最上位クラス機種を検討しようと思った方は、重さ的に部屋に入れても良いかを先ずは確認しましょう!

また、大きさも機種やメーカーによって様々ですので、この部分のここに置きたい!などあらかじめ決めておいて、そこに入るサイズかどうかをメーカーの製品のページから確認し、入るかどうかを確認しておきましょう!

基本的に、電子ピアノはAmazonや楽天の様にすぐに届くわけではありません。

基本的にはメーカーで在庫の確認を行い、メーカーから直接の配送になりますので、この日に自宅に電子ピアノを入れたいという日から「少なくとも2週間前」には購入するようにしましょう!

電子ピアノは「基本的に組み立てが必要」な楽器です。

少し費用がかかりますが基本的に業者さんが行ってくれますので、そちらは「絶対に頼む」ようにしましょう!

筆者は作曲やミックスなどがメインの業務ですが、作曲の際にYAHAMAの電子ピアノである「クラビノーバ」を使用していますが、以前引っ越しの際に自分で分解して、再度自分で組み立てたときがありましたが、組み立てに関しては専門ではなかったため、ものすごく時間がかかりましたし、壊してしまうのではないかという不安がすごくありましたので、基本的に自分で組み立てするのはあまりおすすめできません....!

費用は地域や業者、組み立てる電子ピアノの重さによって変わってきますが、安いと5,000円台から高くても15,000円程ですので、確実な安心を買うという意味でもこちらは組み立ててもらう方が賢明です!

昨今ではインターネットで商品を購入できることもあり、どのような経路で購入するのが最も良いかという点も悩みどころの1つですよね!

そんな方に向けて、どこで買うとどのようなメリット・デメリットがあるかを確認していきましょう!

先ずメリットですが、大手チェーンの楽器店では「無金利ローン」のサービスを行っている会社が何社かありますので、一括での購入を検討してない場合や、月々の支払いを軽くしたい場合はこの制度を使用するのがおススメです。

また、メーカーへの在庫の確認や配送日・組み立て日の設定などもその場で行ってくれますので、導入に関しての具体的な日程感が分かりやすいのも良い点です。

加えて、本記事でも様々な説明をしましたが、やはり実際に触ってみるというのはすごく大切な事なので、それも行えるというのが楽器店で購入するメリットですね!

デメリットもいくつかありますので紹介します!

デメリットは、追加で必要な費用がかかる場合があることです。

大手ECサイトであれば、基本的にポイント還元を受けられますよね!ポイント還元率が10%など高いサイトですと、例えばCASIOの最上位クラスの電子ピアノを購入すれば5万円程帰ってきますから、その他に必要な商品はそのポイントだけで購入することができてしまう金額になります。

もしくは、優良なサイトですとメーカー小売り希望価格よりもセールなどで安くなっているタイミングなどもあります。

ですが、楽器店での購入ではこういったサービスは基本的にありませんので、その他費用も含めた予算で検討する必要がありますから、その点が、現代的なデメリットかなと思います。

ECサイトで購入するメリットは、先程も挙げた、以下の点になります。

大手ECサイトであれば、基本的にポイント還元を受けられますよね!ポイント還元率が10%など高いサイトですと、例えばCASIOの最上位クラスの電子ピアノを購入すれば5万円程帰ってきますから、その他に必要な商品はそのポイントだけで購入することができてしまう金額になります。

もしくは、優良なサイトですとメーカー小売り希望価格よりもセールなどで安くなっているタイミングなどもあります。

その代わりデメリットもかなり多くあります。

先ず1つ目は、何と言っても業者とのやりとりが面倒なことです。

筆者が調べた限りでは、在庫を調べ、配送日まで決めてくれるECサイトもある様でしたが、組み立てなどに関しては記載がありませんでしたので、もしかしたらこの辺りは自身で業者を探す必要があるのかなと思いました。

また、メーカーへの在庫の確認や配送日の確認も基本的にはメールでの連絡になりますので、最短での導入は難しいと思います。

2つ目は購入したサイトが詐欺サイトだった場合です。

以前知り合いが楽器を購入した時、お金は払ったが商品も届かず連絡もつかなくなり、お金が帰ってこなかったという事件を聞いたことがあります。今は精巧な詐欺サイトも多いですから、この点注意が必要ですが、詐欺サイトかどうかは素人では確認しようがないのでこの辺が難しいと思います。

電子ピアノは基本的には楽器店で購入するのがおススメです。本記事では「安い電子ピアノと高い電子ピアノはどう違うか」という基本的な電子ピアノの構造や仕組みしか説明していません。

ですので、基本的には楽器にも触って、その機種の具体的な説明も聞きながら楽器店で購入するのがおススメです!

狙っていた機種がその店舗に無かったとしても、近隣の店舗にはおいてあるという場合もありますので、狙っている機種があれば先に電話でその機種があるかどうかを確認して楽器店に行くのもありです!

楽器店で触ってからECサイトで購入するということも可能ではありますが、ECサイトには楽器店で購入するより多くの不安要素がありますので、自己責任で購入するという勇気を持つ必要があります。

本記事では「安い電子ピアノと高い電子ピアノでは何が違うのか」を機能や仕組みを専門用語の解説を交えながら重点的に説明し「本格的な練習ではどの機能が必須でどの価格帯がおススメか」等や「メーカー別のおススメ度」、加えて「導入にあたって必要な確認事項」等も詳しく解説してきました!

「どこで買うのがおすすめ?」の章の最後にも記載しましたが、本記事では電子ピアノの構造や仕組みから、具体的にどの価格帯が最低ラインかと言う話しかしておらず、各商品ごとの細かい機能の違いなどはほとんど説明していません。

ですので、本記事を見ていただいて「電子ピアノの選び方が分かった」と思っていただけた方は、この知識を持って楽器店に行き、実際に触ったりその商品の説明を聞いて、本当に合うものを選択してください。

以外かも知れませんが、お子様が育つ途中で一旦音楽への興味が無くなったとしても、どこかのタイミングで復帰・再度興味を持って昔の楽器を使用するという例は少なくありません。

また、コンサートホールでコンテストや発表会を行うという点は、羞恥心を少なくし多くの人の前でも堂々と何かを行うことができるようになるなど、音楽以外の部分の成長にも関わってくる場合もあります。

予算の問題やお子様の本気度の具合もあるかと思いますが「電子ピアノを購入する」という行為自体、一生に一度あるかどうかというところですので、本記事が「家計もお子様の将来も充実するような電子ピアノ選択」への一歩になればと思います。

長く、専門的な用語が多くなってしまった記事ではありますが最後までご覧いただき、ありがとうございました!

この記事が面白い、勉強になったという方は商品を検討していなくても音楽の知識を紹介している記事は他にもたくさんありますので是非他の記事も見ていただければと思います!

本記事の内容は、実際の制作・宅録環境での使用経験や、複数の機材・手法を比較した上での判断をもとにまとめています。環境や目的によって最適解は変わる為、あくまで一つの現実的な指針として参考にして下さい。

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2026/5/19

審査員を唸らせる!吹奏楽コンクールで勝つための「究極のスタッカート」と音の処理のコツ

学校の音楽室と本番のホールでスタッカートの響きが激変する理由とは?元ソロコン金賞で音楽業界経験のある筆者が、世界最高峰の音楽事典『ニューグローヴ』の定義をベースに、コンクールで圧倒的な差をつける「音価のコントロール術」を徹底解説。楽譜通りに吹く本質がここに!

強豪校との差はココにある。表現力を劇的に変える強弱記号の逆算思考とエネルギーマネジメントの解説画像

2026/5/17

強豪校との差はココにある。表現力を劇的に変える『強弱記号の逆算思考』とエネルギーマネジメント

強弱記号の解釈ひとつで、リスニング体験は激変する。楽譜に隠された「エネルギーの法則」を徹底解説。音を大きくするのではなく、密度を高める。指導現場ですぐに使える具体的な考え方は、生徒だけでなく顧問の先生も必見のバイブルです。

録音ミスが演奏を壊す?プロが教えるスマホ録音の致命的なNG行為と正しい置き方・録音の仕方の画像

2026/5/17

録音ミスが演奏を壊す?プロが教える『スマホ録音の致命的なNG行為』と正しい置き方・録音の仕方

吹奏楽の合奏、スマホで録音して満足していませんか?実は「縦持ち」や「机への直置き」はNG!100均三脚一つで音質を劇的に変えるプロの裏技を公開。iPhone・Androidのマイク仕様に基づいた、コンクール対策に必須の録音術を解説します。

ピアノの先生が電子ピアノはダメと言う真意とは?上達を妨げないための構造の選び方についての解説画像

2026/5/16

ピアノの先生が「電子ピアノはダメ」と言う真意とは?上達を妨げないための「構造」の選び方

ピアノの先生に「電子ピアノはダメ」と言われ不安な親御さんへ。なぜダメなのか、その真意を徹底解説。上達を妨げない条件や、後悔しない選び方のポイントをまとめました。この記事を読めば、先生も納得の1台が見つかります。

何度合わせても合わないは卒業。吹奏楽の和音が劇的にハモる倍音の魔法と物理的解決策の解説画像

2026/5/16

「何度合わせても合わない」は卒業。吹奏楽の和音が劇的にハモる“倍音”の魔法と物理的解決策

吹奏楽部を率いる指導者・顧問の先生必読。何度合奏しても和音が合わない原因は、努力不足ではなく「物理」にあります。音楽業界経験に基づき、純正律の限界や楽器の非調和性を理論的に解説。根性論を脱却し、科学的根拠でバンドを金賞へと導く具体的な解決策を提案します。

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ギタくん(メインライター)

【プロフィール・実績】
音楽歴19年。現役で作編曲家として活動中。これまで音楽業界で様々な仕事を経験し、現在はプロの目線から「本当に役立つ情報」を発信するために「PRO,Sound Designチーム」を運営。
自身も「PRO,Sound Designチーム」の中から、特に「機材情報」をピックアップして紹介する当サイトのメインライターも行っています。

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